3年ぶりにiPhoneを買い替えた。ホームボタンのない暮らしに慣れなくてつらい。特に不便を感じるのが指紋認証ではなくFace IDになってしまったところだ。

私はiPhoneX（2017年11月発売）が出たタイミングでわざわざiPhone8に機種変するくらいにFace IDに抵抗があった。昨年秋に発売されたiPad Airで側面Touch IDが搭載されるようになったので、このまま待っていればiPhoneも指紋認証復活するのではないかと期待していたのだが、13になっても復活しなかった。

もう一年待とうかとも思ったが、ななちが使っている6s（私のお下がり）の調子が悪くなってきたので、この辺りが潮時かと諦めることに。来春の進学祝いにななちに新しいiPhoneを買い、私はもう一年待つというプランもあったのだが、先日電車から降りる際に線路にiPhoneを落とすということをやらかしたので「まだこの子に新品のiPhoneは与えられない…」と、私が機種変、ななちにはバッテリーを新しくした8を使ってもらうことにした。

iPhone13とiPhone8を並べてみると画面の大きさは一目瞭然。端末の大きさはそれほど変わらないがホームボタンがない分、液晶画面がこれだけ大きくなる。日々老眼が進む中年マダムには大きな画面はありがたい。

カメラ部分はだいぶ変わった。思っていた以上にレンズ部分が盛り上がっていてカメラを下に向けて置くと若干傾いた感じになる。（がたつくほどではない。）

厚さもだいぶ分厚い。ケースをしなくてこの厚さ。みるからに頑丈そうだが、その分重くなった。スマホが多機能化していく中で、薄さ＆軽さが重視される時代から高機能で頑丈であることが重視されるようになったのかもしれない。

問題のFace IDだがやっぱり使いづらい。うまく認証されず、パスコード入力を要求されるとイラっとくる。しかし、これからしばらくお世話になる大切な相棒、苦手な相手を理解するためには相手を知ることが大切よね…ということで、どういった場合にエラーになるのか、Face IDの認証のボーダーラインをiPhoneとにらめっこしながら調べてみた。

眼鏡：OK

裸眼でFace IDを登録して眼鏡をかけた顔を認証することもできたし、メガネをかけた顔でFACE IDを登録し、裸眼で認証することもできた。メガネの人は、メガネと裸眼（あるいはコンタクト）と両方の顔を登録する必要があるのかもしれないと思ったが、そういった必要はなさそうだ。

サングラス：OK

レンズの色が薄くグラス越しに目が見えるものはいけるだろうと思ったが、夫のサイクリング用のサングラス（レンズ銀色）をかけた時も認証されたのは意外だった。両目を瞑った時は認識されないので目の形は認証ポイントだと思っていたので不思議。

帽子：OK

キャップ、ニット帽、自転車のヘルメットなど色々被ってみたが、どれでも認証された。バンダナを巻いて髪の毛を全部隠した状態でも認証されたので髪型の差異は認証にあまり影響しないのかもしれない。

メイク顔：OK

素顔を登録＆メイク顔で認証、メイク顔を登録＆素顔で認証、どちらもできた。私はほぼメイクをしないので差がないためかもしれない。眉毛を描いたりしている人はまた状況が違うのかも。

寝起きの顔：たまにエラー

朝起きて眠い目を擦りながら…という状態だとたまに認証されないことがある。両目ともしょぼしょぼしていると、目の大きさがいつもと違う＝別人と認識されるようだ。片目だけでもしっかり開けるようにすると認証される。（ウインクしても認証された。）

化粧パック着用：NG

スケキヨ的な真っ白い顔面パックをした状態で試したところエラーになった。一応顔の主要パーツ（目、鼻、口）が見えているから大丈夫かなーと思ったのだがダメだった。

マスク着用：NG

顔の大部分が隠れているので当然認証してくれない。であれば、マスクを装着した状態の顔をFace ID登録しておけばいいのではないかと思って試したところ「顔を隠しているものを外してください」的なエラーメッセージが出て登録自体を受け付けてくれなかった。鼻を出してみたりもしたが、口元が全部見えないのはダメらしい。同じ理由からか、口元が隠れるような感じでマフラーを巻いている時も認識してくれなかった。欧米出身のiPhone、やはり口元重視なのか。

変顔：程度による

Face IDを手に入れた多くの人が試しているであろう、変顔での認証も行った。色々試したところ「恥じらいのない本気の変顔はNG」という結果になった。舌をべえっとだしたり、軽く歯を剥き出した程度の変顔であれば認証してくれるが、口と目を顔の中心でぎゅっとすぼめる、口角を力の限り上に引き上げ、白目をむくと言った本気のにらめっこの時くらいにしかやることのないレベルの変顔の場合は認証エラーとなる。

結論：口元重視？

色々試して感じたことだが、Face IDの顔認証は口元を重視しているような気がする。サングラスやウインクでも認証は通るのに、マスクやマフラーで口元が隠れている時は認証されない。目元はそのままで口元だけを大きく歪めるような変顔も大抵エラーになる。もしiPhoneを奪われて、Face IDで無理やりパスコードを突破されそうになったら、口元を激しく動かすような変顔をすると良いのかもしれない。（もりすけさんの場合、口元だけでなく全体的に動きが激しいが。）