5週間

マロンが亡くなって5週間が過ぎた。あまりにも突然であっけなかったため、まだ気持ちの整理がついていない。

亡くなった直後はひたすら泣いてばかりいたが、お焚き上げした後、情報共有しなくてはという使命感のようなものを感じ、飼育ブログに亡くなるまでの経緯を書いた。増えてきたとは言えまだまだ飼育事例の少ないハリネズミ。いつか誰かの参考になればと思って書いたつもりだが、読み返してみるとさほど有効な情報はなく、ただ自分の気持ちを吐き出しているだけの駄文だった。

記事を書くことにより少しは気持ちの整理がつくかなと思ったが、そんなことはなく、飼育道具の片付けや祭壇の設置などマロンに関する諸々のことが済んだ後、無気力状態に陥ってしまった。本を読むとか、庭いじりをするとか、お菓子を作るとか、今まで好きだったことに全く関心を持てなくなった。

こんなことは初めてで、自分は一体どうなってしまったのかと不安になったが、これは抑鬱状態であること、抑鬱状態になるのは悲しみのプロセスの一つであることなどを夫が冷静に説明してくれたので、そういうものかと受け入れ、時間が解決してくれるのを待った。

そんな訳でこの1ヶ月はコーヒーを向精神薬代わりにして仕事と家事をこなし、アイリッシュコーヒーとジンコークを睡眠導入剤代りにして寝るという生活を送っていた。不健康だが、カフェインとアルコールの力のおかげで規則正しい生活を維持することができ、結果的に寝込むような状態にまでには陥らずに回復できたのだと思う。(でもあまりオススメはしない。)

割とメンタルは強い方だと自負していたので、こんなに落ち込むものかと自分でもびっくりしてしまったが、それだけマロンの存在が大きかったということなのだろう。

犬や猫と比べると、ハリネズミはそれほど人と密接に触れ合う動物ではない。でもその分、常に気配を感じんがら生活していた。ハウスと針が擦れる音、砂を踏む音、カリカリという咀嚼音、水を飲む音、毎日いろんな音に聞き耳を立てながらマロンの様子を見守っていた。そうした音や気配を全く感じなくなってしまったことが、とても寂しく悲しい。