運動会(5年生)

今年の運動会は気持ちの良い秋晴れだった。お弁当のミートボールを作りながら、そういえば父はチーズの星のついたミートボールが好きだったなと思い出す。

幼稚園の頃から、毎年見にきてくれた父。去年の運動会の時には、一年後こんな風になっているなんて想像だにしなかった。 「来年はいよいよななちゃんの組体操!楽しみだなあ!」とあんなに楽しみにしていたのに。海外赴任ばかりで、私の組体操も、弟の組体操も見ることができなかったから、本当に楽しみにしていたのだ。それを思うと涙が出てくる。

そんな私と母の思いを察してか、今年は弟も見に来てくれた。保護者として運動会を見るのは始めただった弟は、ななちの出場していない競技やダンスにも感動し、とても楽しんでくれた。私と母と二人では湿っぽい一日になってしまうところだったが、弟がムードメーカーとして盛り上げてくれたので楽しい気分で一日を過ごすことができた。

毎日ふうふう言いながら練習に励んでいた組体操は、よく1ヶ月でここまで仕上げたなと思うくらい見事だった。私たちの時代とは違い、アップテンポの音楽に合わせながらテンポよく扇や倒立、サボテンなどの技を披露する。途中にダンスや体操教室に入っている子供たちによるアクロバットコーナーもあり、とても見応えがあった。

組体操は集中力が必要だからママ達を探してキョロキョロしたりしないのよ、と再三注意したのだが、やはりななちは登場するなり、必死に私を探していた。全くしょうがないなと思いつつ手を振ると安心したようにニコッと笑う。そして技を決めるたびに私達の方を見てドヤ顔を披露。幼稚園の時から変わらないなあと呆れつつも、そんなななちを愛おしいなと思った。