蔦屋の図書館

今日は、ななちと夫は科学実験のイベントに参加しに行ったので、私は今話題のTSUTAYAプロデュースの某図書館へと行ってみた。
駅からわりと距離があるという立地の悪さもあり、以前はあまりパッとしない図書館だったイメージがある。私の地元の図書館が充実していたこともあり、子供時代から現在に至るまで、隣の市でありながらあまり利用したことがなかった。

そんな訳で、それこそ数十年ぶりに訪れてみたのだが…入ってびっくり。そこは以前、代官山で訪れた蔦屋書店そのものだった。図書館といいながら、一階にはスターバックスと蔦屋書店が入っている。パンやレシピ雑誌、旅行のガイドブック、小洒落たセレクト文具用品などが、ずらりと並んでいる。スタバのコーヒーを片手に、売られている雑誌や本を、自由に手にとって、読むことができるのだ。

さらに、スタバのコーヒーは一階だけでなく、図書館内のどのエリアで持ち歩いて飲むことができるのだから驚きだ。そのため、図書館内全体が、そこはかとなくスタバのコーヒーの香りがする。コーヒーと読書はゴールデンコンビだと思うが…個人的には図書館でコーヒー飲みながら読書というスタイルは少し抵抗があったりもする。万が一コーヒーをこぼした時の被害が、家と図書館とでは雲泥の差があるからだ。(自分がうっかり者だから余計に不安だ。)

館内は地下1階、地上4階建てで、外にはテラス席などもあった。一番上の子供向けエリアでは、絵本やおもちゃの販売が行われており、外には小さな子供向けの遊具があった。図書館というよりも、デパートの子供売り場のような雰囲気だ。

蔵書はというと、全体的に綺麗な本が多いと感じた。図書館の本というと、古くなって装丁がボロボロになってるものや、色がかわってるものなんかも結構あるのだが、そうした本があまり見当たらなかった。リニューアルして新しい蔵書を入れたから…というのもあるだろうが、古い書籍はみんな倉庫の方へいってしまったのだろうか。あと、図鑑系が思ったよりも少なく、その分、実用書が多いようにも感じた。

下から上まで一通り巡ってみて、批判や非難が多い理由が、なんとなくわかった気がする。普段から図書館に通っているような図書館好きの人からすれば、色々と不満や言いたいことはあるだろうなと感じる部分はあった。

しかし、個人的にはこういう形の図書館があってもいいのではないかと思う。この図書館に、こんなに若い人や子供がたくさん集まっているのを、私は初めて見た。今までのスタイルでは人が集まらなくなってしまったからこそ、このような思い切った変革を実行したのだと思う。その結果、多くの子供達や若い人たちが、図書館に来るようになった…という意味では、このリニューアルは成功だったのではないだろうか。

旧来のスタイルにこだわって滅びの道を行くよりも、時代のニーズに合わせて、姿を変えて存続する方が前向きな感じがする。これからこの図書館が、どう地域に馴染んでいくのか楽しみである。