絵本レビューとWwbと…

脱走者

夏休みが終わった…ということで、先週末飼っていたカブちゃんを林へリリースした。今年のカブちゃんはなかなかツワモノだった。大きさはあまり大きくないのだが、動きが早く、餌の食べっぷりもすごかった。そして…脱走癖があった。
ある朝、私が朝ごはんの支度をしようと階段を下りていくと、階段の真ん中になにやら茶色いモノが。一瞬ゴキだと思ったが、よく見るとカブトムシだった。「ななちったら、またこんなところにカブトムシフィギュアを置いて私を驚かそうとしてんだな…。甘いぜッ!」と拾おうとした瞬間、そいつはもそもそと動いた。

本当に驚いた時には「キャー!」なんて可愛らしい悲鳴は出ないものだ。「ドワー!」と「ギャアア!」の間のような雄叫びをあげ、階段を駆け上り、ななちを叩き起こしに行った。「脱走しないようにちゃんと蓋を閉めておきなさいッッ!!」と朝からお説教されたななちは「えー。ちゃんと閉めたよお。」と不満げだった。

その数日後、夫と深夜テレビを冷やかしていた時、玄関の方からカブちゃんが盛大に暴れる音が聞こえた。ブンブン羽音を立てたり、虫かごの壁面をガリガリやったりと、いつも以上にテンションが高い。「やっぱり夜行性だから、夜は活性化するね〜。」などと話していたその時、「ガコン!!」と盛大な音がし、次の瞬間「ブーン」という羽音がした。「何の音?」と思って玄関の方を見に行くと、玄関マットの先にちょこんとカブちゃんがいた。自分で虫かごの蓋をこじ開け、脱走したのである。おそらく、蓋とカゴの壁面の間にツノを入れ、テコの原理でこじ開けたのだろう。さすが昆虫の王者カブトムシ。ものすごい力だ。(翌朝、ななちには怒ってごめんと謝っておいた。)

その後も何度か脱走を図ろうとしていたが、なんとか未然に防ぎ、無事にリリースの日を迎えた。ななちは少し名残惜しそうにしていたが、最後には「力強いから、きっとコンカツも成功するね!」と気持ち良く送り出していた。
そして、我が家の玄関はすっきりするはずだったのだが…。カブちゃんのいた虫かごにはコクワが引っ越してきていた。オス2匹、メス3匹がいるのだが、オス2匹を同居させると喧嘩するので二つに分けたらしい。
現在我が家にいるお友達

ザリオ(コップのお家の中でファイティングボーズをとる内弁慶)

コクワたち

えさやりのたびにわざわざ全員を掘り起こして生存確認するため、玄関は腐葉土だらけ。うちの白色の玄関タイルはケルヒャーでも使わなきゃ、元の白さにはもどらないんじゃあないか、というくらい茶色くなってしまった。ななちは、今年こそコクワの冬越しを成功させるんだと意気込んでいるので、今年も玄関周りはすっきりしないまま、年を越すことになりそうだ。

2015.9.8投稿

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