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少女漫画導入計画

先日、ふとしたことから夫に「我が家には女子が二人もいるのに、どうして少女漫画が一冊もないんだ…。」と若干残念そうに言われた。男三兄弟の中で育った夫は、当然のことながら少女漫画とはご縁のない生活を送って来た。自分ではなかなか買わないけど、ちょっと気になる少女漫画の世界…。結婚のタイミングで私が何冊か少女漫画を持ち込んだりするんじゃあないかと期待していたらしいが、私の手持ちの漫画は『ドラゴンボール』と『AKIRA』、『サイボーグじいちゃんG』というガッツリ少年系な作品ばかりであり、夫の目論みは外れてしまったようだ。

ななちが生まれ、今度こそ少女漫画が流入されるに違いないと思っていたのに、ななちが読むのは私がiPadに買いだめている「ジョジョ」シリーズばかり…。そんな訳で夫は女子力希薄な我が家の文化を少し憂いているようだ。

一応、こんな私でも『花より団子』とか『ぼくの地球を守って』とか『花咲ける美少年』とか当時代表的であった少女漫画は一通り借りて読んだ。ただ、面白いとは思ったのだが、あまり感情移入して読むということはできなかったので、購入するまでには至らなかったのである。「宇宙からやってきたしっぽの生えた戦闘民族が地球を救う」という設定はすんなり受け入れられるのに、「天涯孤独だと思っていたら異母兄弟の美少年の兄が4人もいた」といった設定は「ありえないでしょ!」と素直に受け入れることができないし、ワムウとの死闘後、最後の力をジョセフに託し死んでいったシーザーの姿には涙を流せるのに、様々な障壁や困難を乗り越えた末に愛が成就する感動のラブシーンにはイマイチ泣けないのである。この時点で女子として何かが欠落しているのかもしれない。

もうアラフォーの私はどうしようもないが、ななちまでこんなになってしまっては多少将来が心配だ…しかもジョジョばっかり読まれても困るし…ということで、何か少女漫画を導入してみようかと考えていた時に知ったのが『月刊少女 野崎くん』である。たまたまテレビで見たのだがこれは面白かった。

少女漫画家である現役男子高校生の野崎くんと彼に恋する同級生佐倉のラブコメディーなのだが、その突飛な設定からも伺えるように「ラブ」よりも圧倒的に「コメディー」要素が多い。ここまでくるともはや少女漫画じゃあないんじゃないか、とも言われそうだが、一応恋愛要素もあるので少女漫画と言っていいいだろう。

まあ、これで女子力が育つかどうかは不明だが。

2014.9.16投稿

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