おすすめ絵本:『クリスマスってなあに?』(岩波書店)

今日はクリスマス。今やすっかり日本にも根付き、社会的な行事としてもすっかり定着しているが、そもそもクリスマスとは何の日なのかをきちんと知っている人は意外と少ないのかもしれない。子供達などはおそらく「サンタさんがプレゼントを運んで来てくれる日」と思っているだろうし、多くの若者も「恋人とロマンチックに過ごす日」くらいにしか思っていないのかもしれない。この絵本は、クリスマスの成り立ちやクリスマスの本家である欧米諸国のクリスマスの風習等をわかりやすく解説している絵本である。クリスマスカードや挿絵の仕事をしていたという作者の描く赤、水色、黒の三色刷りの絵は温かみがありとても美しい。

絵本はベツレヘムの馬小屋でイエス・キリストを出産したマリアの物語から始まり、クリスマスの準備について、キャロリングやクリスマスプディングといったイベント、プレゼントを贈り合う理由、そして日本ではあまり知られていない「十二夜」でクリスマスが終わることなどが優しい口調で語られている。子供だけでなく、大人も新しい発見があるに違いない。内容的には少し難しい部分もあるので親がわかりやすくかみくだいてあげると良いだろう。聖夜に読むのにふさわしい、美しく優しい絵本である。