おすすめ絵本:『アンパンマンのサンタクロース』(フレーベル館)


ちびっ子達のヒーロー「アンパンマン」の作者やなせたかしさんが13日、心不全で亡くなられた。94歳だった。

やなせたかしさんの「アンパンマン」がヒットし、有名なったのは60歳を過ぎてからだったという。昭和48年にスタートした絵本「アンパンマン」のシリーズは、今年で40周年、これまでに350の本が出版された。普通ならリタイアを考え始める時期からの大ヒット、94歳という高齢になっても、直前まで現役で仕事をされていたことは本当にすごいと思う。

私の記憶に残っているアンパンマンの絵本は、比較的初期のものだ。アンパンマンが怪我をしたサンタクロースに代わり、プレゼントを配るというお話だ。この絵本のアンパンマンは、調子にのって失敗したりとなんとなく人間臭く、テレビアニメとはまた違った味わいがある。そこが面白く繰り返し読んだ。

ななちが生まれてから、家では特にアンパンマンのテレビを見せたりはしなかったのだが(ストーリーが絵本のイメージと異なり少し苦手であったのだ。)いつの間にかななちは街でアンパンマンを見つけるたびに「あんぱんまん!」と言うようになっていた。テレビのCMや育児用品のイラストでいつの間にか覚えてしまったのである。子供を惹きつける不思議な魅力があるのだなあと驚いた。「我が家にアンパンマングッツは導入しない!」と言っていた夫も、ななちのおねだり攻撃に負け、誰よりも先にアンパンマンのおもちゃを買ってきた。その後なし崩し的にアンパンマングッツは増え、アンパンマンミュージアムにも二回ほど行った。大喜びで巨大なアンパンマンボールで遊ぶななちの姿を見て、昔の絵本とは違っても、これもやっぱり子供達のヒーロー、アンパンマンなのだなあと思った。

やなせたかしさんが亡くなられても、これからもアンパンマンは子供達のヒーローとして生き続けて行くことだろう。やなせたかしさんが築いた世界観を崩すことなく、サザエさんやドラえもんのようにいい形で引き継がれて続いて行って欲しい。

子供達にたくさんの夢を与えてくれたやなせたかしさん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたいます。