おすすめ児童書:『クマのプーさん プー横丁にたった家』(岩波書店)

クマのプーさんと言えば、赤いベストを着たハチミツが大好きな、ディズニーランドのプーさんをイメージする人が多いと思う。アメリカンな「ディズニー プー」も、もちろん魅力的だと思うが…私はやはり原作の「イングランド プー」が好きだ。

原作のプーは、森で暮らすプーとクリストファー、そして友達の動物達の日常やちょっとした冒険を、クリストファーの父が語り聞かせる形になっている。ここに描かれているプーは、ただの食いしん坊ではなく、考える食いしん坊である。大真面目に、理屈をこね、熟考して行動するのだが…最後はいつも、クリストファーのように「ばっかなクマのやつ!」と微笑ましい気持ちで笑ってしまうオチがつく。

夫は生粋の「イングランド プー」派であるため、ななちが生まれてすぐにこの本を買ってきた。ななちを口実にしていたが、おそらく自分が欲しかったのだろう。幼稚園の頃は読み聞かせても「それってどういうこと?」という質問ばかりで、イマイチ面白さがわからなかったようだが、小学生になってからは、大真面目におとぼけをかましているプーさんに大ウケで、読み聞かせている間中、クスクスと笑っていた。一話読み終わっても、「もう一つだけ読んで!お願い!!」と続きを懇願され、読み終わった後も、話を思い出してはケタケタと笑続けていた。楽しすぎて興奮してしまうため、寝かしつけにはあまり向かないかもしれない…。
漢字にふりがながなく、使っている言葉も難しいので一人で読むのはまだ少し難しいようだが、続きを読みたさに頑張っていた。翻訳本独特の小難しい言い回しも、なんとなく感覚で理解しているようだ。大人も子供も夢中になれる一冊だと思う。