おすすめ絵本:『こぐまちゃんのみずあそび』(こぐま社)



早いもので気がつけばもう7月だ。学校のプールも始まった。ななちは今から夏休みを心待ちにしている。
暑くなってくると楽しいのが水遊びだ。こぐまちゃんシリーズの「こぐまちゃんのみずあそび」には、そんな子供の心理が生き生きと描かれている。

最初はお花にお水をあげるお仕事をしていたこぐまちゃん。そのうち池の金魚や歩いているありさんにも「あついね おみずをあげよう」と水をかけ始める。すると、友達のしろくまちゃんがどこからかホースを持ち出してきて二人で盛大な水遊びが始まる。気がつけば二人とも泥だらけ…。「あらあらこんなになっちゃって…。」というおかあさんの声が聞こえてきそうな感じだ。最期のページはシャワーを浴びるこぐまちゃんで終わる。

最初やっていたことから脱線し、次々に新しいことを思いつき、そして最終的に大騒ぎになる…というパターンは子供によくあるパターンである。水があるなら尚更だ。親としてはほどほどにして欲しいという気持ちもあるが、夢中になっている子供達の姿は本当に楽しそうで微笑ましい。あとがきには「いたずらは、子どもが自分からやりたいと思ってやる」自主的な活動であり、「創造性の芽」であると書いてあった。確かにそうした面はあると思う。人に害悪を与えないいたずらは、時には許容して自由にやらせることも必要なのかもしれない。