おすすめ絵本:『これはのみのぴこ』(サンリード)



「この本、学校で読んでもらって面白かったの!」とななちが図書館から借りてきたこの絵本。表紙の絵もタイトルも変わってるなあ…と思い、手にとってよくよくみると、「あな」と同じく谷川俊太郎さん&和田誠さんの作品であった。これは、面白いに違いないと確信した。

左ページに文が、右ページに絵がかいてある。タイトルと同じ「これは のみの ぴこ」から始まる文章が、めくるたびに一行ずつ増えていく。つまり、4ページ目になると「これは のみの ぴこの /すんでる ねこの ごえもんの /しっぽふんずけた あきらくんの /まんが よんでる おかあさん」といった感じになる。ここまではまだ普通なのだが、これ以降の展開がダイナミックかつ突拍子もないので、読みながら思わず笑ってしまう。和田さんのイラストがマッチしており、いい味を出している。ページ一面を埋めるように長くなっていく文章。やがて国境を越え、最終的には「のみのぷち」に行きつく。小さなノミから始まり、大きく広がって、また小さなノミに帰るという展開が何とも谷川俊太郎さんらしいなと感じた。

いかに早口かつノーミスで読めるかをななちと二人で競って遊んでいるが、途中で笑ってしまったり、うっかり言い間違えてしまったりとなかなか難しい。ノーミスができるようになったら、今度は暗記に挑戦したい。大人も童心に返って夢中になれる絵本である。