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『ブルーナの0歳からの絵本 第2集』(講談社)

この絵本は、ななちが生まれて間もない頃、夫が買ってきたものである。つまり、一番最初のななちの絵本である。紙は厚手で、角は丸くなっているので手を切ったり、角で怪我をしたりする心配もない。多少かじっても大丈夫な仕様になっている。またジャバラ状になっているため、どちら側にもめくることができるし、ついたてのように立てて遊んだりすることもできる。

全部で4つのシリーズがあり、第1集は「ミッフィー」 第3集は「どうぶつ」第4集は「うちのなかのもの/ぼくのもの わたしのもの」という内容になっている。個人的には、「たべもの」「おもちゃ」という、実際に赤ちゃんの身の回りにある親しみやすい二つのテーマを扱っているこの第2集が一番よいと思う。

この絵本の特徴は、文字がないことである。ページに一つずつ、りんごやアイスクリームの絵が描いてあるだけなのだ。言葉をつけるのは親である。最初の頃はカラフルな絵を一緒に眺めているだけで良い。興味をもって絵を見つめるようになったら、「りんごだね、赤くておいしそう」「アイスクリーム、冷たいな〜」など思ったことを自由に声に出して語りかけて欲しい。赤ちゃんはそうした語りがけの言葉を蓄積し、言葉を学んでいく。成長に応じて「バナナはどれ?」「どの食べ物が好き?」など問いかけるのもよいだろう。

赤ちゃんは音と言葉の区別がまだできない。だからテレビやDVDを見せるだけでは言葉は育っていかないのである。抱いて、目を見て、語りかけるというコミュニケーションを通して、赤ちゃんはその音を「言葉」として認識できるようになるのだと思う。

先日友人に赤ちゃんが生まれた。幸せそうに眠っているかわいい写メを見て、ななちにもこんな時代があったなあと懐かしく思った。当時は授乳だおしめだと夜中に叩き起こされてゆっくり眠ることができず、このまま疲労困憊の毎日が延々に続いて行くのだろうかと不安を感じたものだ。しかし、赤ちゃんは日々成長し、自分の方もだんだんコツをつかんでいく。長い子育て期間の中からみれば、赤ちゃん時代はほんの一瞬であり、過ぎてしまえば二度と戻ることのない時間である。大変だとは思うが、ぜひ一日一日楽しみながら、そしていっぱい語りかけながら過ごして欲しい。

2013.4.23投稿

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