おしんへの道

最近ななちの中で寝返りがマイブームらしい。仰向けに寝かせておいてもちょっと目を離すといつの間にか寝返りをしてうつぶせになっている。

しばらくはご機嫌なのだが、そのうち

「進めません!!」

「戻れません!!」

「頭持ち上げるの重くて疲れてきた!!」

とかんしゃくを起こして泣く。

仰向けに戻してやると、またコロン。そして、「ムヒー!!」

…転がる感じが楽しいのだろうか。

そんな状態なのでなかなか家事ができない。
そこで、古き良き日本の伝統に則っておんぶしてみた。
ななち、おんぶデビューである。

初めてのおんぶになんとなく緊張しているななち。不安にならないようにと、しきりに話しかけたり、怪しげなおんぶソング(作詞作曲いえねこ)を口ずさんだりしながら夕食をつくり始める。

おんぶの状態に慣れてきたのか、ななちも徐々に機嫌がよくなってきた。しかし、問題はそこからだった。
突然横から「にゅっ」と手が伸びて、周囲にあるものを手当り次第につかもうとし始めたのだ。

おたまに鍋のふたにコップ…。ななちにとって台所は魅惑のプレイルームなのだろう。気持ちはわかるが…。危ないからやめてくれええ!

背後の気配に気を配りつつ、怪しい歌を歌いつつ、なんとか夕食の支度を終えた頃には慣れないおんぶのせいで、私の背中がバキバキに凝ってしまった。

はああ、おしんへの道はまだまだ遠い…。